部屋が狭いと介護ベッドは置けない?設置するポイントや注意点を解説

在宅介護に備えていると、間取りによっては「部屋が狭くて介護ベッドを置けないかも…」と悩むこともあるかと思います。
たしかに、介護ベッドを置くためには、ある程度のスペースが必要です。しかし、だからといって、必ずしも「部屋が狭い=介護ベッドを置けない」とは限りません。
この記事では、狭い部屋に介護ベッドを設置するポイントを解説します。また、介護ベッドを安全に利用するための注意点もお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
目次
介護ベッドは狭い部屋にも設置できる?
結論からお伝えすると、介護ベッドは工夫次第で狭い部屋(4畳~5畳ほど)にも設置可能です。まずは、介護ベッドを置くときに必要となるスペースと、介護ベッドのサイズの目安について見ていきましょう。
部屋の畳数はどのくらい必要?
インターネット上の情報を見ていると、介護ベッドを設置できる畳数の目安として、以下の内容を見かけることがあります。
- 6畳のスペースはある方がいい
- 他の家具・家電などがなければ4畳~5畳ほどでも可
しかし、重要なのは、部屋の造りや置いてある家具・家電の量です。そのため、畳数の目安はあくまで参考程度にすることをおすすめします。
実際に介護ベッドを部屋に置くことができるのかどうかは、設置したい部屋の状況と、利用したい介護ベッドのサイズを見て判断しましょう。
そもそもベッドのサイズ(幅・横)はどのくらい?
介護ベッドを初めて利用する場合「大きさのイメージがつかない」という方もいらっしゃるかと思います。そこで、サイズの目安を表にまとめました。
サイズの種類 | |
---|---|
介護ベッドの幅 | 90cm~100cm前後 |
介護ベッドの長さ | 190cm~220cm前後 |
介護ベッドの高さ | 40cm前後 高さの調節ができるタイプは40~110cm前後 |
ただし、介護ベッドのサイズ表記には、法的な規約があるわけではありません。メーカーごとに、サイズや表記方法は異なっていると考えましょう。
例えば、通常のベッドと同じように「セミシングル・シングル・セミダブル」と分けられていることもあれば、「ミニ・レギュラー・ロング」と呼ばれることもあります。
より具体的に介護ベッドの大きさを把握するためにも、幅・長さ・高さを確認するようにしましょう。
また、そのサイズ情報がマットなのか、ベッドのサイズなのかをよくご確認ください。ベッドには外枠や手すりなどが付属するため、マットサイズよりも10cm程度大きくなります。届いてみたらサイズが大きくて入らなかった、なんてことにならないように注意しましょう。
関連記事:「【介護ベッド】サイズの種類と選び方は?表記方法や高さについても解説」
介護ベッドを狭い部屋に設置するときのポイント
「部屋が狭くて介護ベッドを置けないかも…」とお悩みの方に向けて、介護ベッドを設置するためのポイントを解説します。
部屋の家具・家電を減らす
部屋が狭い場合、まずは家具や家電など、置いてあるものを減らすことを考えましょう。片付けることですっきりし、スペースを確保できることがあります。
具体的には、以下の方法が挙げられます。
- 別の部屋に移動させる
- 処分する
- フリーマーケットやリサイクルショップに売却する
本人と相談しながら、この機会に一度整理・断捨離をしてみてはいかがでしょうか。
また、部屋のスペースを有効活用できるように、家具や家電のレイアウトも見直してみましょう。
細いタイプ・短いタイプを検討する
介護ベッドを選ぶ際に一番重視すべきポイントは、利用者の体の大きさや状態に合わせて選ぶことです。そのうえで問題ないと判断できる場合、細いタイプや短いタイプの介護ベッドの利用を検討することも可能です。
例えば、幅が90cm前後、長さが190cm前後の介護ベッドであれば、一般的なサイズの介護ベッドに比べて、狭い部屋にも置きやすいといえるでしょう。
ただし、先にサイズで絞り込んでしまうと選択肢が限られてしまうため、まずは機能面を優先して、ニーズを満たす介護ベッドを選択することが大切です。
他の部屋(リビング・応接室)を寝室にする
介護ベッドを置く十分なスペースがない場合、他の部屋を寝室として使う方法も検討しましょう。実際に、介護ベッドを設置するにあたって「応接間やリビングを寝室として使うことにした」という方も多くいらっしゃいます。
上記のように、現在の寝室に置くことにこだわり過ぎない点も、介護ベッドを設置する上では意識しておきたいポイントのひとつです。
折り畳み式の電動ベッドを置くのはあり?
部屋が狭いと「折り畳み式の電動ベッドなら場所をとらないのでは?」と考えることもあるかと思います。たしかに、掃除をしたいときや、使用しないときにコンパクトに畳んでおける点は折り畳み式ベッドのメリットです。
しかし、「介護用として使うベッド」という目的を考えると、あまりよい選択とはいえません。その理由は以下の通りです。
- 折り畳み式の電動ベッドは介護保険適用でのレンタルができない
- 介護ベッドとして必要な高さ調整機能がついていないタイプもある
- 折り畳むのにも力が必要(利用者が自分で動かせないこともある)
上記のように、折り畳み式の電動ベッドの特徴と介護現場のニーズはあまりマッチしないケースもあります。そのため、導入しようと考えている方は慎重に検討しましょう。
介護ベッドを狭い部屋に設置するときの注意点
狭い部屋に介護ベッドを置く際には、注意すべき点もあります。利用者が安全かつ快適に介護ベッドを使うためにも、次の二点は必ず意識しましょう。
部屋ではなく利用者の体に合わせることが大切
介護ベッドをレンタル・購入するときは、大前提として、利用者の体の状態に合わせて最適なタイプを選ぶことが必要不可欠です。
部屋が狭いと、つい「なんとかして介護ベッドを置かなくては」と考えてしまいそうなものです。しかし、最初から「部屋の広さに合わせる」という方向にばかり意識を向けることは避けた方がよいでしょう。
介護ベッドの選び方の順番としては、以下が挙げられます。
- 利用者の体に合う介護ベッドを見つける
- 気になる介護ベッドのサイズ(cm)をチェック
- 介護ベッドを置けるかどうか部屋のスペースを確認
- スペースが足りなければ部屋のものを減らす
- 4でも難しければ他の部屋を寝室にすることも検討する
「利用者の体の状態に合う介護ベッドを選ぶ」と聞くとハードルが高いと感じるかもしれませんが、担当のケアマネージャーさんがいらっしゃる場合は、相談しながら介護ベッドを選択できるためご安心ください。
部屋が狭いからといって必要な用具を省かない
介護ベッドはサイドレールや介助バーと合わせて利用する場合が一般的です。
サイドレール :ベッドからの落下を防ぐ、ベッドからの起立動作やベッド周り移動時の手すりとして使う
介助バー(手すり):立ち上がりや起き上がり時に掴むことで体を支える(角度調節ができるため、起立動作に合った向きに変えることができる)
どちらも安全に介護ベッドを使ううえで欠かせない用具です。部屋が狭く見えるからといって、省くことは絶対に止めましょう。
玄関や廊下が狭くても介護ベッドは搬入できる?
自宅の玄関や廊下が狭い場合、「介護ベッドを部屋まで運べるのだろうか?」と不安になるかもしれませんが、心配は必要ありません。
基本的に、介護ベッドは分解された状態で届くからです。具体的には、パーツの状態のまま搬入し、部屋の中で組み立てて、介護ベッドとして使える状態に仕上げます。多くの場合、介護ベッドの組み立てもスタッフにお任せできるためご安心ください。
もしも、介護ベッドの搬入に関して、なにかしらの不安がある場合は、レンタル・購入した会社にあらかじめ相談しておきましょう。
部屋が狭くても工夫次第で介護ベッドは設置できる
たとえ部屋が狭くても、家具・家電を減らしたり、小さめのタイプを選んだりすることで、介護ベッドを設置することは可能です。
ただし、介護ベッドは利用する方の安全性を第一に考えて設置するものです。部屋が狭いからといって、身体に合わないサイズの介護ベッドを使ったり、サイドレールや介助バー(手すり)などを省いたりすることは、絶対にお止めください。
まずは、担当のケアマネージャーさんと体に合う介護ベッドを選び、部屋に置けるかどうか、サイズを確認して判断しましょう。
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