身体機能が低下してくると、ベッドからの離床や立ち上がりが難しくなったり、ベッド内で過ごす時間が増えて床ずれができやすくなります。そんな様々なお悩みに対して福祉用具を使用することは、有効な対策です。
ここでは、ベッド周りのよくあるお悩みへの解決方法とそのアイテムをご案内いたします。
介護ベッドは、電動モーターによりベッドの高さや背もたれの傾きを細かく調節することができます。この機能により、背もたれの傾きを変えて上体を起こしやすくした後、高さを変えて立ち上がりを楽にすることが可能です。身体機能低下が軽度の方から寝たきりの方まで幅広く対応できるのが介護ベッドの強みです。
ある程度身体機能が維持できている方であれば、普段お使いのベッドや布団の傍に設置型の手すりを置いて、立ち上がり時に身体を支える方法も有効です。設置型手すりは手軽に使用できるため、場所を選びません。
また、拡張性がありますので複数つなげてベッドから室外への安全な動線を作ることもできます。
体通常のものに比べて体圧が分散されるように設計された特殊構造のマットレスを使用することで、狭い範囲で体重がかかることを防ぎ、床ずれの発生を抑えます。沈み込みつつも適度な弾力を持っているため、少ない力での寝返りや起きやすさもサポートしてくれます。
体位変換器(介護保険法第7条第17項の規定)とは、空気パッド等を身体の下に挿入することにより、居宅要介護者等の体位を容易に変換できる機能を有するものに限り、体位の保持のみを目的とするものを除きます。
解釈通知(老企第34号通知)貸与告示第6項に掲げる「体位変換器」とは、空気パッド等を身体の下に挿入し、てこ、空気圧、その他の動力を用いることにより、仰臥位から側臥位への体位の変換を容易に行うことができるものをいいます。 ただし、専ら体位を保持するためのものは除かれます。
体位変換器を用いて、体圧がかかる位置を定期的に変えることで、床ずれを予防します。体位変換器には、定期的に電動で体位変換を繰り返してくれるマットレス状のものが一般的ですが、介助する方が被介助者の体位変換を行いやすくするアイテム(クッション、枕など)もございます。
介護用ベッドはサイドレールを設置することができるため、寝返り時などの転落を防ぎます。さらに、ベッドからの立ち上がりや移乗の際の手すりの役割も担います。また、サイドレールの中には立ち上がりやすくするために角度が変えられる補助グリップ(介助バー)が付いたものもございます。
ご不明点・お困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください